今月のサイクルスポーツにBB30の記事が載っていたが、なんとも言えない。
どうしてベアリングの取り外しと圧入に高度な技術が必要なのであろうか?
道具があれば誰にでもできることだと思う。
こんなことに高度な技術が必要なのであれば、車のV12エンジンの組み立ては宇宙人
でないとできないだろう。
例えば、シマノのスレッドBBをウォーターポンププライヤーで締め付けた場合、
傷は付くが機能に問題はないはずで、異音もするわけない。
記事に書いてあったが、BB30の異音をなくす方法はフレームとベアリングの精度を
高めていったと書いてあったが、何をいまさらと思う。
私はBB30の異音には散々悩まされて、JISコンバーターを使うハメになったのだが、
異音(クリック音)はベアリングとフレームの軋み音だと結論付けた。
手で回す分には信じがたいが、ベアリングのアウターがなんらかの理由で若干動いて、
反動で戻る時にカチンと音がすると考えた。
それがフレーム内で反響して爆音になると考えた。
ベアリングのアウターが動くことは信じがたいことであるが、ベアリングのインナーと
クランク間で音がすると仮定した場合、ベアリングの存在意義がなくなり、これはない。
サイクルスポーツのベアリング特集に記載があったが、ベアリングは走行に影響のない
一時的なロックがあるという。
BB30で異音がするとベアリングを取り外して、グリスアップなりをする。
圧入は静かに行えるが、ベアリング取り外しとクランクの挿入はかなり荒々しい。
こんなことを繰り返せばフレームが傷つくのは当然である。
私の仮説の場合、ベアリングをネジロック剤などで固定すれば音が消えそうだが、
これは取りはずせなくなる恐れがあるので試さなかった。
praxisworksのコンバージョンBBを使えばおそらく異音は解決するが、とにかく高すぎる。
2013年にCAAD10を購入したが、1年くらいで異音が発生して散々苦労してBB30を
断念した。
なにはともあれ、シマノが採用するBB方式にするのが良いと思う。
BBは縁の下の力持ち的な存在なので、メインに出てこられると困るのである。