2017年5月31日水曜日

通勤用ママチャリを買ってきた⑦


クロちゃんの走行データである。ほぼ平地だがこんなもんだ。
改造したとは言え、12,000円のシングルギヤのママチャリなのである。



言ってしまえばロードバイクは平均がプラス5kmくらいアップするにすぎない。
キャニオンは30万円もする。少し考えさせられてしまう。



確かに山に持っていけば結果は全く違うものになり、クロちゃんはリタイアの
可能性もあるが、平地ではロードである必要はないような気がする。
これにギアがつけば差はもう少し縮まるはずである。

2017年5月29日月曜日

通勤用ママチャリを買ってきた⑥

ママチャリの「クロちゃん」のレビューである。まず、第一印象は重いぞ!
その後、ステム高とシート高を合わせた。
結局ステムは一番低くした。シートは高さを合わせて可能な限り後ろ方向にした。

フレームとホイールの剛性は感じられるが、乗り心地は良いという不思議な感じだ。
ホイールが90-100kg/fとテンション低めにしたからか?
だが、ママチャリとしてはスポークテンションは高い方だと思うけど。
まあ、初期の異常に高いスポークテンションは良くないね。

このママチャリはペダルを回せればそこそこ速いが、何しろ重いから回せない。
ギア比が低いから、15-20kmの速度が快適だと思う。

ブレーキはキャリパー分解組み立てとシュー交換でだいぶ改善した。
下りではフロントとリアを併用しなければならないが、十分な制動力だ。
ヒルモはハブダイナモが付いていることを忘れさせてくれる。

初期のフロントハブはハブダイナモでないはずなのに、ヒルモに近いゴリゴリ感だった。
これは調整すればスルスルと回るようになったが、普通はしないよね!

効果の高いカスタムベスト3を発表したい

 3位 ハブダイナモ化
 2位 350mmのシートポストに交換
 1位 全バラの再組み立て

ママチャリは全バラをして組み直すと全く別の車両になるよ!
回転する部分は硬い調整になってるから、ここをスムーズに調整するとだいぶ変わる。
具体的にはフロントハブ、リアハブ、BB、フロントフォークだ。

あとはポジションを出すこと。ベストは無理なのでほどほどで妥協になるけどね。
シートポストの交換は必須と思われる。

ホイールはスポークテンションを確認したい。テンションメータがあればなお良い。
なお、今回わざわざホイールを組み直したのは鉄スポークは錆びるから。
ステンレススポークなら鉄より、だいぶ錆に強いはずである。

さらに10km走行してみた。
まず、乗りごごちが良い。ロードなどでは跳ねる路面でも何事もないように進む。

速度は30kmは出るけれど、巡行は無理。でも、25km巡行は可能である。
坂道は5%以下であればギア比の関係でシッティングでグイグイ登れる。
ダンシングは一応可能だが多用できない。

このママチャリは重いが、ガチガチのフレームである。
そこに柔目のホイールはなんとも経験したことのない乗りごごちである。
しばらく乗ってみてどうなるか。

2017年5月28日日曜日

手組みの限界

手組みホイールは限界がある。
その第一原因はリアホイールの反フリー側のスポークテンションの低さである。

スポークテンションが低いとどうなるか考えてみたい。
まず、横方向の力がかかった場合、フリー側は問題ないが反フリー側はスポークが
たわんでしまう。これはモガイてみればその嫌な感じがよくわかる。

次に、縦方向の力がかかった場合も反フリー側のスポークはたわんでしまう。
例えば道路の凹部に落ちた衝撃である。
その結果、反フリー側のニップルはどうなるかと言うと、緩んでしまう。

反フリー側のニップルが緩むと振れという形で目に見えるようになる。
タイヤをつけていると縦振れはわからないので、横振れが増大してしまうということだ。

しかし、簡単な解決方法がある。オフセットリムを使うことである。
ただ、リムメーカーはオフセットリムを作ろうとしない。

正確に言えばDTのRR441とVelocityのA23 OCの2つはオフセットリムであるが、
値段が高く重量重めで使う気がしない。

あとはリアハブを135mm幅にすることであろうか。
鉄フレームならともかく、カーボンではどうしようもない。
また、ロードがディスクブレーキ標準にならないと、これは実現しないような気がする。

そこで、既存のリムを使いスポークとニップルに小細工を施した。
ワイヤリングとリア反フリーのロックタイト固定である。

ワイヤリングにより横方向のたわみはかなり改善はしたと思う。
縦方向のたわみは解決されていない。ここの小細工が思い浮かばない。
ただ、ロックタイトによりたわんでもニップルが緩まないので振れは起きない。
これ以上やりようがなく煮詰まってしまった。

左右のスポークテンションが同じようだとたわみ量が少なく影響もない。
フロントホイールが振れにくいのはオチョコがないからだと思われる。

私は計算できない感覚派なのであるが、リアの反フリーでラジアルにし、
フリー側の半分の本数にするというのが左右テンションの是正に良いと考えている。

だが、手組みはハブもリムも反フリーをラジアルで組むよう設計されていないので、
実際の乗り味は?なのではないかと思う。

左右でスポークの太さを変えたり、組み方を変えても大して変わらない。
反フリーのスポークを捻ると良さそうであるが、スポークを変形させるのに抵抗がある。
ソルダリングで熱を加えるのが嫌なので、ワイヤリングにしているくらいだしね。

完組みのレーシングゼロを試したいな。
硬いと有名であるが、専用リム・専用ハブ・アルミスポークにより
スポークがたわまないのであろう。
きっと手組みとは全く違う乗り味なのであろうな。

2017年5月26日金曜日

通勤用ママチャリを買ってきた⑤

通勤用ママチャリは完成した。重量は15.2kgになり600g軽くなった。
ハブダイナモにして軽くなったのでなかなか良いと思うね。

ホイール組みがとても大変だった。クソリムだから縦振れを取るのが困難だった。
縦・横振れを調整するとセンターが狂い、センターを調整すると横振れが出てくる。
クソリムは振れなんかよりセンターをビシッと合わせることに注力した。



このように部屋に自転車を置いてはいけないね!

ロードとママチャリでは何が違うのかを考えてみたい。
重量・値段・変速等どうでも良い。そんなコトではない。

例えばママチャリでヒルクライムとダウンヒルをしたいかを考えると真っ平御免だ。
例えばロードバイクで街中を足として使いたいかと言うとそんなの嫌だ。
それぞれで役割があり、そのシチュエーションで問題なければそれでいいのだと思う。

12,800円のママチャリと20万円のロードでは組み立て精度が違うのが当たり前で、
ママチャリは部品の仮組み状態で販売されていると言える。
ただしこれだと不良品になるので、壊れないようガッチリ組んである。

逆に考えるとその部分の手直しを自分でできたなら、全く別に化ける可能性がある。
ママチャリはフレームの基本設計は安いものも高いものも同じだし、
12,800円の車両に20,000円のパーツで改造したものと、35,000円のママチャリを
比べるとおそらく前者の方が性能が高いと言える。

そもそも12,800円で自転車が作れる方がおかしい。
この金額では部品代だけで組み立て工賃が見積もられていない。
だから、仮組みされているだけでもありがたいと言える。

自転車屋への卸し金額が8掛けで10,240円かな。2,560円で何ができるのか。
開封後ペダルをつけてタイヤに空気を入れるくらいの人件費しかかけられない。

ママチャリは組み立てが不十分な未完成な乗り物であると言える。
誰が完成品にするのか?信頼できる自転車屋か、いや自分自身なのである。

次はレビューだが、どんな乗り味に変わったのであろうか。
楽しみでもあるが、全く変化なしだと落ち込んでしまうかな。

2017年5月24日水曜日

通勤用ママチャリを買ってきた④

しかし、ママチャリのBBの右側は必ずと言っていいほどネジ山が潰れている。
これは絶対に手締めなんかしていなく、電動かエアーツールで「ガガガ」
と締め込んでるね。



写真ではわからないが、新BBは手締めできません!
だが、左は大丈夫なことが多いだけどね。
はっきり言って作業ミスなのだが、しかたないのであさひにてタッピングしてもらう。
BBタッピングのツールがもう少し安ければ買うのだが・・・
工賃は2160円だった。

BBといえばCAAD10に乗ってた頃は異音に悩まされたな。
BBは黒子なんで、変なところで表舞台に立たないでほしいね。

今のキャニオンはシマノのプレスフィットである。
結構な距離を走行したが、異音など全くしません。
逆に自分の足が回らない不甲斐なさを痛感しております。

ママチャリのリアホイール組みは難しい。
言い換えると引っ掛けハブの組み方が難しいということ。
引っ掛けハブとは2個のスポークホールの中間にスポークを通す穴が空いている。



普通に組むとポロポロとスポークが外れてしまいハマってしまった。
結局真ん中の穴にニップルを突っ込んでスポークが外れないようにして組んだ。
工場なんかだとゴムかなんかのアタッチメントがあるのだろうね。

これは片方のワンペアずつ組むので効率が悪く間違えやすいと感じた。
右側完了後、左側を組む場合は反対向きで組むから訳がわからなくなった。

ちなみにバイクもこんな感じであるが、片側は普通の穴だった。
ここを組んでから反対側を引っ掛けなさいと言う意味なのだろう。

2017年5月21日日曜日

スポークプレップとロックタイト222

スポークプレップは手組みの必須アイテムと言われている。
しかし、ロックタイト222を反フリー側に塗布する方が良いと思われる。

フロントはスポークテンションが左右合っているのでロック材は不要だと思う。
リアのフリー側もスポークテンションが高いから不要だ。

スポークプレップは組むときに潤滑効果があり、組んだ後は固定効果がある
と言われているが、どちらも中途半端だと言わざる得ない。

組むときはクレ556を使った方が潤滑効果が高く精度良く組める。
また、ロックタイトを使うときはグリスを使用してはいけない。ミシン油もダメ。
これは検証すればよくわかるが、ロックタイトが固まらないのである。

クレ556は乾く油なのでロックタイトが固まるが、乾燥させる手間がかかる。
次回はクレ556とロックタイトを使った手組みを紹介したい。

2017年5月19日金曜日

通勤用ママチャリを買ってきた③

リアホイールのドラムが外れない。
これはハブを流用するから外さねばならない。
いろいろ考えたが、購入先のサイクルベースあさひに持っていくことにした。



自転車を買ったばかりだったためか、216円で済んだ。
これならBB外しもやってもらえば良かったな。

特殊工具がないと外れない部品は工具があればすぐに外れる。
5秒くらいで外れたのを見たら、あれこれと考える時間が無駄だと思った。

以前BBのタッピングをあるプロショップでしてもらったのだが、2000円も掛かった。
私は技術にはお金を払いた。しかし、タッピングといってもゼロからネジ山を
作るのではなく、精度の悪いネジ山をさらってあげるだけじゃん!
工具の減価償却があるとはいえ、これは高すぎると感じた。

そういえばフロントハブの玉当たりは最悪であった。ゴリゴリしていた。
調整したらスルスルと回るようになった。
とにかく人間の足の力はたかがしれているから回転部の抵抗が少ない方が良い!

例えばゴリゴリしたハブはブレーキを少し引きずった状態と仮定すると、
ブレーキシューが熱で溶けるようハブのにベアリングにも影響があるだろう。

フロントフォークの調整もした。こちらもゴリゴリした感触であった。
玉当たりを調整して軽い感じにした。
ハブもフォークもガタがなくて軽くなるように調整する。
上玉押しに打跡傷があった。ベアリングがギリギリ当たらない部分なので無視した。

リアの振れは縦・横共に0.5mm以上である。テンションもフロント同様で高い。
そういえばセンターを確認するのを忘れていた。
だが、センターが合っているはずもないのでどうでも良いか。

このママチャリは遅くて乗りごごちが悪い自転車だったのであろう。
なんか光が見えた。生まれ変わらせてやるよ。クロちゃん。


2017年5月18日木曜日

通勤用ママチャリを買ってきた②

ペダルの右は正ネジ、左は逆ねじ。
BBの右は逆ネジ、左は正ネジ。
力学的にそうなのであろうが、毎回どっちかと迷ってしまう。

何かうまい覚え方はないかと考えた。
 ペダルを外す時は左右共に後ろ向で下に回す。
 BBを外す時は左右共に前向きで下に回す。

下図はBBを外す時であるが左右問わず、レンチを前にして下に押せば外れるわけ。
これで忘れないかな。



ママチャリのBBは手強い。右ワンは特殊工具がないと無理なので、
仕方ないからネットで調べてボルト作戦で外した。
以前BB30を取り付ける時に使ったものがあり、それが使えた。



フロントのホイール測定をした。
振れは縦・横共に0.5mmくらいなので、安いリムにしては良好だと思う。
まあ、横はもっと振れを小さくできるけどね。

問題はテンションで、150kg/fくらいで締めこまれている。ママチャリなのにガチガチ。
私はフロントは100kg/fくらいで良いと思うのだが・・・
テンション強ければいいってもんではない。
スポークはサスペンション的な役割があるからね。

2017年5月17日水曜日

通勤用ママチャリを買ってきた①

というわけで、通勤用ママチャリを買ってきた。


帰り道での走行レビューはフレームがしっかりしていると感じた。
だが、フロントブレーキがNG。ギヤ比が適切ではなくスピードが出ない。
まずは重量測定してみる。15.8kgだった。ベース車両としていい感じかな。

ペダルを回してみると回転が悪すぎる。これは交換。
シートポストは1インチの210mmなので長さが足りないので交換。

リム交換とアルミニップルは中止。スポークは鉄なのでこれは交換する。仕方ない。
ブレーキはシューを交換してみる。ブレーキレバーはシマノ製に変える。

ギヤ比はフロント32T、リア16Tなのでリアを14Tに変更する。
ギヤ比は2.0から2.29になる。これくらいで妥協する。

明日はBB取り外しだ。くそトルクでしまっていないことを願う。

2017年5月16日火曜日

通勤用ママチャリを構想中

駅までの通勤に使用できるママチャリを構想中である。
ベース車両は安く抑えたいので、サイクルベースあさひのアフィッシュBK-Iとする。

他よりフレーム剛性がなんとなくありそうである。
トップチューブがもう少し上でも良いのだが、
スカートでも乗れるようにしているのだから仕方ない。
しかし、女性がこのデザインのチャリに乗るかな?

曲がってるトップチューブ・ダウンチューブやダウンチューブのみだと剛性に
不安が残る。ただ、デザイン的には曲がってた方がいいんだけどね。

価格は約12,000円である。まったく私の手組みホイールより安いぞ。
どうなっているんだ。あさひさんよ。

安いからシングルギヤである。まあ、短距離であればギヤはいらない。
つまらない故障も減るし軽くなるし、ママチャリは檄重だしね。

ギヤを増やすよりタイヤとリムを軽くして、スポークを張ればとても快適になる。
長距離走りたければギヤは必須だけど、ママチャリは短距離使用だよね。

タイヤは26インチだ。ロードでもあるまいし27インチは不要だと言いたい。
でも、本当は26インチのタイヤが余っているからだけどね。

この自転車のチューブはパンクしにくい1.2mm厚のものらしい。
なるほど。パンクのほとんどは低空気圧によるリム打ちパンクなのだけどね。
高空気圧ならばそもそもタイヤが潰れない。

マメに空気圧をチェックしないとどんなチューブでもパンクし続けるよ〜
理想は乗る前に入れないとね。週に1回はタイヤを押してみよう。

フロントライトはシマノのヒルモに変える。このダイナモは出力は低いものの、
とても回転が軽いのだ。私のお気に入りなのである。


LEDライトだから出力はどうでも良いしね。


ホイールはスポークをキツめに組み直すぜ。おそらくゆるゆるのはずなので。
リムの精度は期待できないから、アラヤのVP-20というリムに変えてみる。
スポークは36本もあるのであれば太さは15番に変えるかな。


クランクはおそらく160mmか165mmなので変えたいところであるが、
ここはグッと我慢してBBをシマノのBB-UN55に変えて耐久性と回転性向上を図る。

同時にQファクターを狭めてペダリングを快適にする。
右ペダルと左ペダルが狭まるとペダリングしやすくなるワケ。

サドルは余っているので変えるか。となるとシートポストも変えなくてはならない。
どうせ1インチだろうから、安くて良いシートポストを探さねば。

一番大事なブレーキはキャリパーもシューもレバーも剛性不足でダメだろう。
まず、キャリパーの組み直しだ。精度良く組めるとも思えないから、
組み立ては難しいはず。私が組み直すぜ!あと、シューを変えてお茶を濁すか。

こんなことをしているとフレーム以外は交換になりかねないのでこのくらいにしよう。
おそらく回転部の剛性が出てガンガン踏めるようになるから、フレームの弱さが現れて
くるかな?パーツの金額は10000円以下に抑えたいね。

2017年5月11日木曜日

ロードバイク OHS-RT2 手組み手順

手組みホイールはコツが必要なのでそのあたりをうまく伝えられたら幸いである。
なお、今回スポーク長計算は割愛とする。

1.スポークを用意
 これはフロント24本である。サピムのストレートスポークだ。



2.ネジ山を脱脂
 パーツクリーナ等で油分を落とす。



3.スポークプレップを用意
 これが必要かどうかは各々判断頂きたい。
 個人的にはフロントはテンションが揃うので不要かなと思う。

 

4.フロント用のスポークプレップを付ける
 量が非常に難しい。乾いたときにネジ山が見えるくらいが適切らしい。
 スポークのペアを組み、ネジ山の1/3くらいプレップにつける。

 スポークを1本180度逆にし、ネジ山を上下に回しつつ擦り付けながら伸ばしていく。
 ネジ山の70%くらいがムラなく塗れればOKである。

 若干塗りすぎというくらいが良いと思う。乾くと若干痩せるので注意する。
 ただし、たくさん塗るのはNGである。ニップルが回らなくなる。

 

5.スポークプレップを乾燥させる
 10分くらいで乾いてくる。



6.リア用のスポークプレップを付ける
 リアは反フリーのテンションが低いのでスポークプレップを付けた方が良い。
 また、変則組みなのでダンボール等で下図を作っておくと効率的である。
 リアは24本である。サピムのバデッドスポークだ。



7.リムホールのバリを取る
 バリ取りを使いリムホールのバリを取るがTNIのリムはバリ少ない。



8.ハブにスポークを通す
 スポークは1本ずつ通したいが、張りと緩みや場所を間違えたりするので、
 最初に全てハブへ通した方が良い。
 最初はいろいろと辛いけどすぐに慣れます。



9.フロントを組む
 バルブホールとロゴを合わせるのはお約束かな。
 また、スポークを通すのは右側からとする。
 右左に1本ずつ交互にやれば間違えないと思う。



 道具は不要なマイナスドライバーをグラインダー等で先端を削り、ニップルの
 マイナス面に合うようにする。
 ニップルは爪楊枝の先端を若干カットしたものを使うと便利である。 



 とりあえずニップルが落ちないくらい全部を締めたら、バルブホールに適当な重りを
 付ける。これしないとホイールバランスによりバルブホールが上になろうとするので
 作業効率が落ちてしまう。
 重りはパンクして使わないチューブのバルブ、適当な長さのボルト等が便利である。




 ニップルの締め込みはまずネジ山が少し見えるくらいで全体を締め込み、
 次はネジ山が隠れるくらいに締め込む。



10.フロントの振れ調整
 私はざっくり横振れ→センター確認→ざっくり縦振れ→増し締めの繰り返しが
 良いと思う。
 ただ、フロントは左右のスポーク長が同じなのでセンターはシビアではない。
 
 そして、テンションが低い間はニップルを締める方向の調整で良いと思う。
 なお、テンションが高い場合は締めると緩めるの両方向を使った方が良い。
 
 組み始めは締め付けが緩いところが狂っているので、細かいところは考えずに
 狂っている場所に一番近いニップルを締め込んでいく。

 調整時の締め回転は緩い時が1/4回転、テンションキツくなるにつれて回転数を小さく
 すると良いだろう。

11.増し締め
 増し締めは厄介である。無理やり締め込むとスポークがねじれるからだ。
 このねじれは運用時の初期振れで現れるため、できるだけそうならないように締める。

 注油が効果的なのである。スポークプレップの場合はリム穴とニップル頭の部分に
 注油する。油は速乾性のクレ556が良いだろう。

 増し締めは1/2回転ずつ締めるのが良いだろう。



増し締めはスポークを掴みながら行わないとねじれるのでこんな道具を使う。
トルクと傷つかないからプライヤーレンチがオススメだと思う。
傷が気にならないのであればペンチでも良いだろう。



増し締めするたびにホイールに体重をかける。パキパキ、ポキポキ音がする。
横方向と上方向から細かく体重をかけていく。
下図の場合は下にヨガマットを敷いてある。



12.リアホイールを組む
 リアはタンジェント組みなので、ラジアル組みより難しい。
 バルブホールとロゴを合わせるのはお約束かな。
 また、スポークを通すのは右側からとし、左側は右側から見て位相を遅らせて
 組むこと。位相を先にした場合、JIS組みになるはずである。

 リアホイールはフロントのように1本ずつ組むのではなく1ペアで組んだ方が良い。
 ハブのスポークホール位置、スポークの綾、リムホールの位置という三位一体を考え
 つつ組むので、簡単ではないと思う。



 右1ペア左1ペアを仮組みしたら確認というようにする。一気に仮組みしない。



13.振れ取り
 オチョコ組みなのでセンター調整がキモになる。テンションが高い時のセンター調整は
 面倒なので、テンションが弱いときに合わせてしまう。
 ざっくり横振れ→きっちりセンター調整→ざっくり縦振れ→増し締めの繰り返しが
 良いと思う。

 増し締めはフリー側のスポークがねじれないように注意する。
 注油箇所は下記2箇所。

2017年5月9日火曜日

ロードバイク 反フリーの結線について

11速ハブで手組みをすると反フリーのテンションが低すぎて使いものにならない。
仕方ないので小手先の技をいくつか組み合わせる。まずは結線だ。

反フリーのクロスするところを結線する。
結線はソルダリング、テグス接着剤止め、糸接着剤止めなどあるが、簡単に施工できるワイヤリングがおすすめである。

ワイヤーツイスターを使いワイヤリングするため簡単である。
やりすぎると根元で切れるけど・・・

ワイヤリング部分が少し出っ張るが写真の方向に倒せば手に刺さることはないだろう。
カットもニッパーで切ってすぐにほぐせて簡単だ。
手で握りながらテンションを確認しつつワイヤリングの具合を調整する。
巻き数は四巻くらいで十分だと思う。
ステンレスワイヤーが使えるので激安でワイヤーをゲットすることも可能だ。

2017年5月8日月曜日

ロードバイク 36穴ハブと24穴リムの組み方(OHS組み)

36穴ハブと24穴リムの組み方をk。勝手にOHS組みと命名したい。

通常このような組み方をするとスポーク長がチグハグになり組めないので、
3種類のスポークを張りと緩みで使い分けることで組めるようにする。

1.組み方は3クロスで3穴飛びとする。

普通は2穴飛びだと思う。これで片側6本のスポークが間引かれる。
両側で12本間引かれ、36-12=24Hホイールになるということだ。


2.スポーク長について
まずはスポーク長計算機などを利用してスポーク長を出す。
OHS-RT1であれば、スポーク長の右側は286mmで、左側は288mmになるのだが
このまま組むと大変なことになり組めない。
なので、さらに左右の張り側と緩み側で長さを分け適正化する。

OHS-RT1であれば、右の張りは286mm、右の緩みは288mm、左の張りは290mm、
左の緩みは288mmになる。

わかりやすく言えば右の張りを基準とし0とすれば、右の緩みは+2mm、左の張りは+4mm、
左の緩みは+2mmということになる。

これでスポーク長が適切な36穴ハブと24穴リムの変則組みができるというわけ。
何が良いかと言えばシマノのDURAハブ以外のハブで、24Hの手組みホイールが組める
ことかな。

TW200のホイールについて③

バイクスポークホイールの組み方がわかったので下記に記す。

1.事前準備
 スプロケットやブレーキライディング等を外しておく。後では外れません!
 スポークの組み方を写真に撮るなり絵に描くなり記録しておく。

2.オフセット量確認
 水平な角棒等を利用してハブとリム端のオフセット量を確認する。
 横振れがあるので4箇所くらい且つ左右の値を確認しておく。

3.ニップルを緩める
 スタートは左右どちらからでも良いが、TWの場合は右側から緩める。
 また、リムの左右がわからなくなるのでマーキングなどをしておく。

4.組み直し
 TWの場合は左側から組み始める。まずはニップルを2山くらい締め込む。
 全てスポークをセットしたら、手で止まるくらいにニップルを全て締め込む。

5.オフセット調整
 これは最初にだいたい合わせてしまう方が後々楽なのである。

6.横振れ調整
 縦振れは横振れがない方が合わせやすいので大まかに横振れをとる。
 なお、振れが少なければ縦振れへGO。

7.縦振れ調整
 つらいと思うが辛抱して頑張る。1本単位やペア単位、左右単位など状況を見て
 締め込む。基本は締める方向で緩めはしないかな。

8.横振れと縦振れ調整を繰り返し
 横振れは左右で締めると緩めるをした方が楽。スポーク太いしね!
 リムの精度が高ければ極限まで、低ければ1mm以下の精度で妥協かな。

9.テンション調整
 横振れと縦振れが大体取れてくると大体テンションも出てくる。
 オフセット量、縦、横調整は三位一体なので細かく繰り返す方が楽。
 ただ、この段階でのオフセット調整はテンションがかかってるからしたくないな!
 ドライバーなどで叩いて音の確認。こもった音がしたら全てのニップルを増し締め。
 また、スポークのペアを握ってみて緩いとこがないか確認する。
 手で緩い場合はニップルがゆるゆるのはずです。

10.感想
 振れ取りは全てのニップルを緩めて最初からやり直した方が満足いく結果になると
 思う。ほんと、最小限での調整をしようと頑張ると難しいと思うよ。
 あと、1mmくらいの精度でよければ振れ取りは簡単と感じた。
 それと、TWの場合はニップルからスポークのネジ山が見える場合があり、
 適正テンションをどのように合わせるかが不明である。
 多分これをなくそうとするとオーバートルクになるスポークがありそうで様子見かな。

2017年5月7日日曜日

TW200のホイールについて②

どうしてバイクのスポークホイールは縦横振れ共に1-2mmなのかわかった。
まあ、TWに関してであるが鉄リムの精度が低い。
リムは一枚の鉄板を整形して円形にして溶接するのであるが、ここが汚い。
凸凹だ。これだけでコンマ5mmくらいは狂ってしまうよ!
また、タイヤレバーなんかでこじるからリムのエッジが若干変形してしまうし!
これでは正確な計測は難しい。
なので、振れはある程度のところで妥協してスポークテンションを気にした方が良いかと思う。
スポークとニップルの再利用についてはTWは両方鉄だし多少錆びていても問題ないと思う。
TWの振れ取りは難しいかといえば、そう思う。精度が低いものを調整するのはとにかく難しいからだ。
アルミリムになれば違ってくるのかもしれないが、鉄リムの調整はほどほどかな。
今日はこれくらいで終了とする。

2017年5月6日土曜日

TW200のホイールについて①

重い腰を上げてやっとTW200ホイールのメンテナンスを行う。
ふと本番のリアホイールを見るとニップルからスポークのネジ山が見えていた。
ロードバイクならありえないこの状況!
しかし特に何事もなく使用できており、心配になりまずはヤフオクで中古ホイールを手にいれて検証後に本番ホイールを試す。
そして、検証ホイールを手に入れるがこちらもネジ山が見えておりガタガタ状態!
タイヤを外してフレを確認すると、縦・横振れ共に1から2mmで問題ないレベル。
組み方を確認すると逆JIS組みで左の位相が進んでいる。

JIS組みが良いのではと思うが、左の位相が進んでいるので何か理由があるのだろう。
右側のスポーク長は張りと緩み共に151mmだった。
今日はこのくらいで終了。

盆栽村に行って来た

一昨日大宮の盆栽村に行って来た。
盆栽に興味があるとかそういのではなく、なんとなくだ。
嫁さんと自転車でふらふらと行った。
盆栽村はとても盛況で、年齢層は日本人の中高年大多数と欧米人少数、日本人の極少数という感じか。
普通の住宅街の脇道に店を構えてお祭りのようであった。
私は庭園は好きなのであるが、盆栽は難しくあまり理解できなかった。

翌日、甥子にプラモデルを買ってあげたのだが、なんとなくプラモデルに近いのかなとふと感じた。しかし、どうして欧米人がBONSAIを理解できるのか不思議だ。教えて欲しい。

2017年5月4日木曜日

自転車 ニップル 回す方向

自転車のニップルの締める緩めるの回転方向について「あれどっちと?」なった場合考えかたです。自転車は力のかかるところは逆ネジになって居ます。例えばペダルとBBです。これらは左右で力の掛かる向きが違うので逆ネジになっています。

下図を見て欲しいのだが、ニップルはマイナス溝を締めるのが本来の姿であり、
スポークレンチが掛かる部分は調整用という考え方なのであろうと思う。

なので、左図のマイナス溝は時計方向が締める、反時計方向が緩めるだ。
右図のスポークレンチは180度向きが変わるので逆になり、時計方向が緩める、反時計方向が締めるだ。