2016年7月19日火曜日

振れ取りにこだわるわけ

JIS規格ではリムブレーキの振れは片側1.5mmです。
OHSホイールはフレは片側0.2mmから0.3mmが基準です。
振れが小さいと何が変わるのでしょうか?

シマノのブレーキシューのクリアランスは両側3mmから4mmです。
仮に振れが片側1mmあると両側4mmの場合クリアランスは片側1mm取れます。
十分だと思われますが、センターのことを忘れています。

センターがぴったり合ったホイールは少ないです。
大抵片側コンマ数ミリ狂っています。
したがってリムの左右のシュークリアランスが狂ってきます。
そして、片側のクリアランスは1mm以下になってきます。

なお、ブレーキのセンター調整しても元に戻ると思われ、解決になりません。
当然OHSホイールはセンターをきっちり合わせます。
さらにスポークテンションも考慮しなくてはなりません。
特にリアの反フリー側です。

フリー側の半分のテンションにしかならないので、もがくとリムの振れが発生します。
こうなるとシュータッチをするようになり、もがいた時のそれはとても怖いです。
ヒルクライムだと無駄なブレーキがかかることになりタイムが落ちると思います。

OHSホイールはワイヤリングをすることで反フリーのテンション是正を行っています。
ワイヤリングはソルダリングと違い、カットが容易なので簡単にスポーク交換できます。
以上によりOHSホイールはかなりの安全マージンを取っており、シュークリアランスは
3.4〜3.5mmを推奨します。

シュークリアランスは狭すぎても広すぎてもタッチが悪くなるので大事です。
広めのほうがコントロール性が良いです。
測定方法はシクネスゲージを使いバルブホール付近にて、ブレーキシューの隙間を
測り、これはシビアでなくても良いので、0.05mmくらいは許容範囲です。

ズバリ、振れはゼロが理想だと思います。
しかし、スポークホイールでゼロにするとテンションのバラツキという弊害が
出てきます。どんなホイールが理想なのかのビジョンを持ち手組みホイールを
作らなければなりません。なお、OHSはオーソドックスなホイールを作っています。

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