手組みホイールは限界がある。
その第一原因はリアホイールの反フリー側のスポークテンションの低さである。
スポークテンションが低いとどうなるか考えてみたい。
まず、横方向の力がかかった場合、フリー側は問題ないが反フリー側はスポークが
たわんでしまう。これはモガイてみればその嫌な感じがよくわかる。
次に、縦方向の力がかかった場合も反フリー側のスポークはたわんでしまう。
例えば道路の凹部に落ちた衝撃である。
その結果、反フリー側のニップルはどうなるかと言うと、緩んでしまう。
反フリー側のニップルが緩むと振れという形で目に見えるようになる。
タイヤをつけていると縦振れはわからないので、横振れが増大してしまうということだ。
しかし、簡単な解決方法がある。オフセットリムを使うことである。
ただ、リムメーカーはオフセットリムを作ろうとしない。
正確に言えばDTのRR441とVelocityのA23 OCの2つはオフセットリムであるが、
値段が高く重量重めで使う気がしない。
あとはリアハブを135mm幅にすることであろうか。
鉄フレームならともかく、カーボンではどうしようもない。
また、ロードがディスクブレーキ標準にならないと、これは実現しないような気がする。
そこで、既存のリムを使いスポークとニップルに小細工を施した。
ワイヤリングとリア反フリーのロックタイト固定である。
ワイヤリングにより横方向のたわみはかなり改善はしたと思う。
縦方向のたわみは解決されていない。ここの小細工が思い浮かばない。
ただ、ロックタイトによりたわんでもニップルが緩まないので振れは起きない。
これ以上やりようがなく煮詰まってしまった。
左右のスポークテンションが同じようだとたわみ量が少なく影響もない。
フロントホイールが振れにくいのはオチョコがないからだと思われる。
私は計算できない感覚派なのであるが、リアの反フリーでラジアルにし、
フリー側の半分の本数にするというのが左右テンションの是正に良いと考えている。
だが、手組みはハブもリムも反フリーをラジアルで組むよう設計されていないので、
実際の乗り味は?なのではないかと思う。
左右でスポークの太さを変えたり、組み方を変えても大して変わらない。
反フリーのスポークを捻ると良さそうであるが、スポークを変形させるのに抵抗がある。
ソルダリングで熱を加えるのが嫌なので、ワイヤリングにしているくらいだしね。
完組みのレーシングゼロを試したいな。
硬いと有名であるが、専用リム・専用ハブ・アルミスポークにより
スポークがたわまないのであろう。
きっと手組みとは全く違う乗り味なのであろうな。
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