2016年7月5日火曜日

振れ取りについて

よくホイールの振れ取りで締める方向にしか、回してはいけないみたいな言い方を
される人がいるが、あれは本当にそうなのだろうか?
締める方向だけでも可能といえば可能なのだが、なにしろ効率が悪い。
縦振れとセンターはともかく、横振れは緩める方向にも回したほうが楽である。
また、ニップルがどうして緩むかを考えると、スポークのねじれが戻る時に緩む
初期振れと、リアのオチョコにて左右のスポークテンションの違いによるバランスの
悪さの緩みが考えられる。
ネジの固定の原理はネジが伸びることによるネジ山の摩擦力によって固定されると
思うのだが、例えばテンションを100Nmにしたい時、90Nmから100Nmと110Nmから
100Nmにするので後者のほうが緩みやすいとは考えにくい。
だから私は縦振れもセンターも締める方向だけでなく緩む方向にも回す。
大事であることはテンションが揃っていることだと思う。
この確認は測定器を使うと楽にできる。だが、人間の能力だと職人レベルにならないと
使い物にならないと思う。
事実、車のエンジン組み立てはトルクレンチにより、ボルトのトルクをそろえるが、
これを人間の能力だけでやることは正気ではないと思う。
まとめると、正確に組み立てることは大事ではあるが、正確に確認するほうがさらに
大事なことだと考える。

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